日本一のりんご生産を誇る青森県弘前市。そんな弘前市にある弘前市りんご公園では、2016年6月3日(金)~7月29日(金)の毎週金曜日にかけて、りんごスイーツ「タルトタタン」を1日16セット限定で販売している。そんなタルトタタンの限定販売について取材した。
タルトタタンは100年ほど前にフランスで、タタン姉妹の失敗から生まれたりんごのお菓子である。ある時、タタン姉妹がりんごのタルトを焼くときにうっかりタルト生地を入れ忘れ、型の中にりんご、砂糖、バターだけを入れて焼いてしまい、仕方なく途中で上から生地をかぶせると、偶然にも砂糖がキャラメル状になってりんごにしみ込んだおいしいお菓子になったものだ。
りんご公園のタルトタタンは素材を厳選し、手間をかけて作られている。りんごは甘みと酸味のバランスがよい「ふじ」を使用しており、タルトタタン1ホールを作るのにふじが18個も使われている。毎週金曜日の販売にむけて、前々日の水曜日からふじを4時間ほど煮詰めてからタルトタタンを焼き上げ、木曜日に丸一日タルトを寝かし、販売当日である金曜日の朝にカットして提供するそうだ。手間を惜しまず作られたタルトタタンは、りんご本来の甘みと酸味、カラメルのほろ苦さとバターの香り、そして最後にかけるプレーンヨーグルトの酸味を味わうことができる。
タルトタタンの限定販売に向けて動き出したのは2015年11月1日。この日はアップルパイに代わる新作スイーツの開発に向けた勉強会が藤田記念庭園で開かれていた。この勉強会でタルトタタンの限定販売が決まると、2016年1月から3月にかけて週に1度のペースで計12回もの試作が行われた。りんご公園を管理する弘前観光コンベンション協会施設管理部施設管理課課長の大瀬和臣さんは、「りんごを煮詰める際の水分の飛ばし具合が安定せず、とても苦労した。12回にわたる試行錯誤の末にやっと水分の飛ばし具合をつかみ、2016年6月からの限定販売に踏み切った。」と話す。

りんごのまち弘前自慢のタルトタタンを、ぜひ一度食べに来てみてはいかがだろうか?
販売期間
①2016年6月3日(金)~7月29日(金)の毎週金曜日
②2016年11月18日(金)~2017年3月31日(金)の毎週金曜日
※なくなり次第終了
営業時間:9:00~17:00
販売場所:弘前市りんご公園「りんごの家のレストラン」
販売数量:1日16セットの限定販売
販売価格:ドリンクセット限定で864円(税込)
※ドリンクはりんごジュース(生絞り)、コーヒー、紅茶のいずれか

<お問い合わせ>
弘前市りんご公園
〒036-8262
青森県弘前市清水富田字寺沢125
TEL: 0172-36-7439
FAX: 0172-36-7458
