ストリート古着を弘前に。“REP”がつくる場所とは?
弘前市にある古着屋「REP」。駅前の路地の噴水の前に佇み青い木目調の扉には店名のロゴが輝き、通りの中でもひときわ目を引く外観が印象的だ。店内にはストリート系を中心とした古着が並び、高校生や若い世代を中心に弘前の服好きが集まる。店内にはHIPHOPが流れ、古着だけでなく音楽の空気感も空間を形づくっている。古着好きに限らず、HIPHOPカルチャーに惹かれる人も自然と足を運びたくなるような雰囲気がある。店を切り盛りするのは、寺田しずかさん。普段は夫とともに経営しているが、店頭に立つのはしずかさん一人の日がほとんどだ。
今回の取材では、REPを立ち上げた背景や、お店に込めた思いについて話を聞いた。

青い木目調の扉に「REP」のロゴが輝く外観。駅前エリアの路地にありながら、通りの中でもひときわ目を引く存在となっている。
■店舗情報
住所:〒036-8004 青森県弘前市大町3-10-8
営業時間:14:00〜20:00(平日)/13:00〜19:00(土日祝)
定休日:不定休
駐車場:店舗裏にあり
SNS:Instagram @rep_hirosaki
https://www.instagram.com/rep_hirosaki?igsh=MXB4ZzJ4ZTJ2bzBhYQ==
※最新の入荷情報や営業状況はInstagramで随時更新されている。

店名「REP」に込めた意味
店名の「REP」は、語呂の良さに加え、ヒップホップ文化で使われる“represent(代表する)”という意味から名付けられた。「弘前を代表する古着屋になりたい、という思いも込めています」ストリートカルチャーが好きな夫婦の感性が、そのまま店のコンセプトにも反映されている。
「地元で気軽に古着を買える場所なくない?」
しずかさん夫妻が古着屋を始めたきっかけは、服や靴が昔から好きだったことに加え、転職をきっかけに自営業の道を考えた。古着好きだった夫との共通の趣味も重なり、地元弘前店舗を構えることを決意したという。
「青森県には古着屋はあるけど、入りづらかったり見つけにくかったりして。ブランド古着やストリート系のいいアイテムを気軽に買える場所を弘前に作りたかったです」
そうしてREPは2025年9月にオープンした。
不安の中でのスタートと、想像以上の反響
開業前は「本当に人が来るのか」という不安が大きく、SNSでの発信も手探りだったという。しかしオープン初日から2日間で100人以上が来店し、その不安は大きく変わった。
「それでも最初はSNSの発信が本当に届いているのか分からなくて、不安はずっとありました」
現在はInstagramなどを中心に情報発信を行っており、若い世代を中心に認知を広げている。服好きの同世代の間では、REPの存在は青森県内でも徐々に広がりを見せている。
ストリートに特化した“入りやすい古着屋”
REPの特徴は、ストリート系に特化しつつも「古着好きすぎない人でも入りやすいバランス」を意識している点にある。
「古着がすごく好きな人だけじゃなくて、ちょっと気になるくらいの人でも来やすいお店にしたい」
実際に、リピーターの中には月に3回ほど訪れる常連客もおり、古着初心者が来店をきっかけにハマるケースも多いという。
また、商品は現地買付ではなく、SNSを通じて海外や県外の業者とつながり仕入れている。そのため、弘前にいながら幅広いアイテムを扱うことができる。実際店内には有名なブランドものや地方では手に入りにくいようなレアなアイテムもあり、目を惹かれる。
印象的な出来事として、プレゼント目的で来店する客がいることを挙げた。
「古着をプレゼントとして選ぶイメージがあまりなかったので、そういう使い方をしてもらえるのは嬉しいです」
古着という少し堅苦しいイメージを破り、いろんな人に届いてほしいというしずかさんの思いが実現している証拠ではないだろうか。

ストリートスタイルを軸にセレクトされた古着。ジャンルにとらわれすぎないラインナップが特徴となっている。
弘前という土地で店を続ける理由
開業の地として弘前を選んだ理由には、地元への愛着に加え、生活面での現実的な判断もあった。
一方で、人口の少なさなど課題も感じているという。
それでも、大学生が多い地域であることから、今後は若い世代の客層を増やしていきたいとのこと。現在の客層は高校生が最も多く、次いで大人が多い。一方で大学生の割合はまだ少ないのが現状だ。弘前大学の学生にももっと来てもらいたいと語る。
「若い人がもっと来て、古着の文化を受け継いでいってほしい」
かつて金曜限定で夜営業(22時まで)も行っていたが、現在は14時〜20時の営業となっている。今後は再び夜営業の復活も視野に入れているという。
「弘前って夜に行く場所があまりないイメージがあって。うちがその一部になれたらいいなと思っています」
そんな弘前の夜の時間帯における新たな楽しみの一つになりたいという思いがREPにはある。
REPの目指す古着屋像
今後は弘前だけでなく、青森市やむつ市など県内各地でのイベント開催も視野に入れている。現在も八戸市で2回出張販売を行うなど弘前にとどまらず青森県の古着文化を盛り上げている。
また、弘前の古着屋同士のつながりやイベントも増やし、地域全体で古着文化を盛り上げたいという。
「みんなの日常が少しでも楽しくなるきっかけを作りたい」
そんなしずかさんの思いとともにストリートカルチャーや音楽(HIPHOP)とも結びつけながら、幅広い層に届く店づくりを目指している。

ストリート系を中心とした古着が並ぶ店内。HIPHOPが流れる空間には、自然と若い世代が集まる雰囲気がある。
取材を終えて
取材を通して感じたのは、REPが単なる古着屋というより、服をきっかけに人が集まる場所になっているということだった。店主・しずかさんの話しやすい人柄や、ストリート系を中心としたセレクト、店内に流れるHIPHOPの音楽も含めて、全体として誰でも気軽に立ち寄りやすい雰囲気がつくられているように感じた。しずかさんが話していた「気軽にいいアイテムを弘前で買える場所をつくりたかった」という言葉には、地元への思いや、日常の中に少しでも楽しみを増やしたいという考えが込められていると感じた。
REPは、服を買う場所というだけでなく、ふと立ち寄って人と人がつながるような、そうした役割も持っているのではないかと思う。
弘前の街を歩く中でREPの青い扉を見かけたとき、少しでも気になったら入ってみたくなる、そんな場所だと感じた。服を探すだけでなく、少しだけ日常を変えるきっかけとして、この場所を訪れてみてほしい。
◼︎店舗情報
住所:〒036-8004 青森県弘前市大町3-10-8
営業時間:14:00〜20:00(平日)/13:00〜19:00(土日祝)
定休日:不定休
駐車場:店舗裏にあり
SNS:Instagram @rep_hirosaki
※最新の入荷情報や営業状況はInstagramで随時更新されている。
https://www.instagram.com/rep_hirosaki?igsh=MXB4ZzJ4ZTJ2bzBhYQ==

