2017年4月29日、弘前市土手町にコラーニングスペース『Heart Lighting Station弘前(以下HLS弘前)』がオープンした。
HLSは会員登録を行えば誰でも利用可能なコラーニングスペースだ。ビジター・定期利用の両方が可能で、学生は無料で利用が出来る。
今回は、HLS弘前を主宰する株式会社BOLBOPの辻正太さんをインタビューして、HLS弘前オープンに際しての思いなどを伺った。
辻さんは昨年の7月に弘前へ来られたそうで、それまでは中学校・高校の教員をされていた。教師生活を続ける中で「学校の中だけだと育てきれないな」という感覚を持ち始めたという。
「このままずっと同じような社会が続いていくのであれば、今まで通りに自分たちが習ったことを教えていけばいいけれど、これからは全く未知の世界になっていく。自分たちが知らないことは教えられない」
大学時代の同級生を学校に招いてキャリア講演を行ったりもしたが、やはり「自分が学校という枠組みの外に出て学ばなければならない」という思いになり、教員を退職する決意。大学時代の知人の経営する会社、株式会社BOLBOPへ転職し、弘前へ移り住んだ。
株式会社BOLBOPは元々、東日本大震災の復興支援から立ち上がった会社であるため、事業のメインは《地域創生》だった。しかし長年、教員だった辻さんは、《教育》という視点から、青森を良くしたいと考えた。
「人がいなければ何もできない。10年後、20年後を引っ張っていける人材を今から本気で育てなければ、地方は廃れていく」
まずは、人の繋がりを作ることの出来る《場》が必要だと考え、HLS弘前という外に開かれたコラーニングスペースをオープンすることを決めた。
「学生さんには、ここに来て、まずは本分である勉強に打ち込んでほしい。そして、利用する学生と社会人がここで出会うことで、未知の価値観や考え方に触れるという体験を、是非してほしい」
「ここで行うイベントなどを通じて自分の将来、地域の将来をきちんと考えられる人を育てたい。それが結果的に地域の衰退を食い止めることになる」
またここを利用する地域の人やビジネスマンに対しての思いを伺った。
「小さく始める挑戦を応援して、その小さな成功を見た周りの人が『自分もやってみよう!』と勇気をもらう、という《勇気の連鎖》がここで起こればいいなと思う」
「普通に生活していれば深く関わることはなかっただろう人同士が、HLSを通して出会うことで新しい学びやビジネスが生まれていけば」
現在は、『HLS塾』を月に1回主催し、青森・弘前の外から人をよんで講演会などを行っている。年代も職業も異なる人たちが集い、新しいアイデアを生むような対話の場を提供している。
今後は、中高生対象の学習塾の主催も予定されており、さらに幅広い年代の人たちの利用によって、新しい《繋がり》が生まれる場になりそうだ。
Heart Lighting Station弘前 〒036-8182 青森県弘前市土手町133 西谷ビル 1F 公式サイト(http://hls-hirosaki.com) 開館予定はサイトを要確認
(文責:久下 早紀)